Waikikikiwi

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映画感想

風呂は命の洗濯ね

癒やしの空間

いやー、浴室は癒やしの空間ですね。今日の疲れと汚れを落とし、明日の英気を養える。寒い日の終わりには程よく熱い風呂につかって、バキバキになった筋肉をほぐしにほぐし、最高の睡眠コンディションを整えてから、清潔なベッドでふんわりと眠りにつきたいものです。

"にほんのうた"シリーズより いい湯だな

ところがどっこい、こと映画の話となると浴室は必ずしも癒やしの空間ではなく、むしろ大抵は悲惨な事が起こる場所だったりします。入浴中、人は裸で孤立しているわけですから、死の危険とは常に隣り合わせと言っても過言じゃないのです。更には浴室なんてのは排水も整っていますから、殺す側も血の始末が楽ということで、これはもう「殺してくれ!!!」と言っているも同然…。

 

目次

 

洋画と風呂

真っ先に浮かぶ映画は1960年のヒッチコック監督作『サイコ』でしょうね。シャワーを浴びていたら後ろの半透明のカーテン越しに誰かが近づいてくるのが分かり…。

他には例えばエルム街の悪夢では、夢に現れ人を殺す怪人のフレディが、風呂場でうたた寝しているナンシーの股の間から鉤爪をこんにちはしたり…。

サイコ (字幕版)

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また風呂は必ずしも殺人鬼がいるから怖いという場所ではなく、一人でも全然死にうる場所です。これは殺人鬼のいない変わり種スラッシャー映画なのですが、回避できない死の運命を描いた『ファイナル・ディスティネーション』では、風呂場の水で足を滑らせた少年がその拍子に物干し用のワイヤーを首に巻き付けてしまい命を落とします。入浴中には注意したいですね。

 

風呂場が殺しではなく戦いの場になる映画もあります。ロシアン・マフィアと人身売買をテーマにしたイースタン・プロミスでは、ヴィゴ・モーテンセンが演じる主人公の男が大衆浴場のサウナに入っている最中に、カマのような凶器を持った2人の刺客が襲いかかってきます。一糸まとわぬ皮膚がカマの切先で切り裂かれる非常に痛々しいシーンですが、ヴィゴ・モーテンセンの股の間にぶら下がるモノがいつ刈り取られるか分からないサスペンスフルな状況も緊迫度を上げます。大衆浴場では去勢されないように気をつけましょう。

イースタン・プロミス [DVD]

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邦画と風呂

邦画でも洋画に負けじ劣らずお風呂場は活躍します。愛犬家殺人事件に着想を得た映画冷たい熱帯魚では、熱帯魚ディーラで殺人鬼の村田が、殺した人間の「ボデーを透明に」すると称して、人里離れた山奥の家屋の風呂場で、遺体を細切れに処理するプロセスが丁寧に描かれています。先に書いた排水の利がここで活きてくるわけです。

また小林勇貴監督作の『へドローバ』では、大衆浴場で強面の男たちが大乱闘するシーンがあります。これがちょっと他の映画ではまず見たことないようなシーンで、引きの画で大浴場の空間を広く捉えていてまず贅沢な感じなんですが、そんな中で大人数が湯船の中でざっばんざっばん殴り合うわ、壁によじ登って飛び蹴りをするわ、プロレス的な危険なアクションの釣瓶撃ちで、とてもハラハラするのです。雄叫びの反響もそのままのリアルさ。大衆浴場であんな人たちとは絶対に居合わせたくないですね。

冷たい熱帯魚

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ヘドローバ [DVD]

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 癒やされるお風呂映画

今日はせっかくの風呂の日だというのに、血が流れる様な話しかしてなくて癒やされる試しがないですね。最後は楽しかったり素敵だったり、ポジティブなお風呂映画で〆てお茶を濁し清々しい気分で明日を迎えたいものですね。

皆さんご存知クレヨンしんちゃんの映画、『爆発!温泉わくわく大決戦』はタイトルの通り、温泉を題材にした作品です。これは日本の温泉を守る秘密組織温泉Gメンが、風呂嫌いテロ組織YUZAMEの目論む地球温泉化計画を阻止する為に、伝説の温泉金の魂の湯(きんたまの湯)を探すという映画で、野原一家はがっつりとこの大抗争の中心に巻き込まれます。

YUZAMEのリーダーはお風呂に対してトラウマを抱えた人物なのですが、その過去の心の傷とか、わだかまりとか、これら全てがお風呂で癒やされていくクライマックスは感動的で、お風呂の持つ有る種スピリチュアルとも言っても良い強烈な魅力が炸裂してます。みたら絶対にお風呂に入りたくなる!日本人には温泉魂がある!

 

続いて、中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』は、銭湯を営む双葉さんという女性が主人公の映画です。彼女は親が誰かもわからず子どもも実の子どもではないということで、血の営みから浮いてしまった人なのですが、末期がんで余命3ヶ月を宣告されたのを契機に、誰かにとっての誰か足りうる存在になろうとしてか、娘や周りの人間に全力で愛情を伝えていきます。ちょっとビックリするような結末も含め、お風呂映画として非常に突き抜けた温かみのある一作です。私の生涯ベスト10に入るくらい好き。

 

最後に

洋画とお風呂、邦画とお風呂と章立てしてますが完全に私の偏った趣味に寄るもので、映画におけるお風呂論みたいなものを総括する気はさらさらございません。でもどれもホントに良い映画ですので興味をもってもらえたら嬉しいです。

最後に、お風呂と命の危険といえば、冬場はヒートショックが怖い季節ですね。こちらのサイトにいくつか対策が書いてあるので、気になる方はご参考にしてください。

kaigo.homes.co.jp

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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